2013/05/15
ラフマニノフ-明らかになる素顔-
●ラフマニノフ-明らかになる素顔- 一柳富美子・著いまラフマニノフの作品に取り組んでいるので、読んでみました。
昨年の秋に出版された本だそうで、いままで伝説というか、
ちょっと靄がかっていたラフマニノフの生涯や数々のエピソードを
訂正をまじえつつ、すっきり説明している本でした

読むと、ラフマニノフに対して、人間としての体温みたいなものを
感じることが出来るようになるように思います

いままで、カザルスはチェリストとして活動してる印象があったのに
同時代生まれのラフマニノフにはピアニスト・指揮者としてより
作曲家のイメージがあったのですが*この本をきっかけに
彼の演奏を聴いたり、ロシアの鐘の映像を見たりと、近づくきっかけになる本でした。
二人が一緒に室内楽を弾いていた、というのもおどろきです。
*ラフマニノフの活動時期と場所が、第二次大戦中までの露・米・西欧
だったため当時の日本から地理的政治的に縁遠かったため。
*それから私の不勉強も関係ありそうです

予断ですが現在のwiki日本語版のラフマニノフの生涯の頁は
精神科医ダーリ氏の記述など、おそらくこの本を基にした部分があるようです。
ですが、作品の解説等の頁は同時に改められているとは限らないので
(というか本書では曲目解説は扱っていない)
少し狐につままれたような気分になるかもしれません

交響曲第一番初演と、その指揮をしたグラズノフのエピソードも
ラフマニノフの頁では今までの伝説が訂正されていますが
グラズノフの頁では以前のままなので、wikiの難しさを感じます

それではまた。
夏らしくなりましたので、お元気でお過ごしください

seven
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